サラリーマンの読書の極意!研修受講にも活用できる効果的な方法とは?

はじめに

みなさんは勉強のために読書をしたり、研修を受講する機会はありますか?

その際、漠然と読んで/受講して終わっていませんか?

私は今まで、多くの方が何となく読書をしたり研修を受講して、何も得るものがなく終わってしまうシーンを目にしてきました。もちろん私自身も、読書をしたのに何も覚えていない本はたくさんあります。

読者

年に何冊も本を読むようにしています!

そんな年に何冊も本を読む方でも、昨年と比べて何も働き方が変わらないような人も多くいます。

皆さんも日々忙しい中、ただ時間を無駄にするような動きはしたくないですよね?

今回はせっかくの読書・研修を自分の成長につなげる、効果的な方法をご紹介します!

筆者

読書の目的を明確にして、成長の機会につなげましょう!

まずは読書を例に挙げて説明します!

読書の目的とは?

そもそも本の種類や目的によって、タイプがいくつかに分かれます

自分が今回は何タイプの読書をしているのか意識することから始めましょう!

①資格取得タイプ

このタイプではその名の通り、資格取得に必要な知識を習得するために読書します。

そのため、細かい部分まで出題範囲を幅広く覚える必要があります。

②業務知識タイプ

こちらは現在の業務に必要な知識、例えば経理業務の知識や不動産業界の知識など、業種・業務に沿って学ぶことが求められます。

一番重要なのは業務の大枠の流れを把握することです。

細かなことは業務で経験して覚えた方が効率的なことも多いですが、全体を把握して「自分がその業種・業務の中で何を担当しているのか」を理解するだけでも効果があります。

③自己啓発タイプ

こちらは話し方や文書の書き方など、読まなくても普通に日々を過ごせるような基礎スキルを学ぶものが多くあります。

そのため、何かしら自分を変えたくて学ぶようなタイプになります。

一番重要なのは「自分の行動が変わること」です。単なる知識の習得だけでなく、何を変えるのかを考えることが重要です。

読書に求められる優先事項

学ぶ目的によって上記3つのタイプがあることは把握できましたか?

学ぶ目的が異なるということは、読書を通じて何を優先すべきなのかも異なっていきます。

読書を通じて、以下の何を優先すべきなのかを切り分けていきましょう!

(1)詳細知識の記憶

本に記載の詳細な部分まで覚えることが求められます。

そのため、一言一句丁寧に読み進めて理解を深める必要があります。

専門用語やその意味まで記憶すべき内容が最も多いパターンになりますので、時間をかけて着実に読み進めることが重要です。

(2)概念の把握

大枠の概念や物事の相関関係を理解することが求められます。

詳細を把握するよりも、それぞれの位置関係を自分の中に腹落ちさせることが重要です。

例えば以下の通り、全体の中でそれぞれがどういう立ち位置で、どう関連し合うのか把握することが挙げられます。

  • 経理業務における請求・入金・消込の流れや仕訳への連動方法
  • 不動産業界におけるゼネコン・デベロッパー・仲介会社などの関係性
  • パソコンにおけるマザーボード・CPU・メモリーなどの役割
(3)行動の変化

学ぶことが主体ではなく、それにより自分の行動を変えることが求められます。

こちらのパターンでは学びを日々の業務の中に組み込み、自分の行動を確実に変えることが重要です。

読書をすると読んで満足してしまう人が多くいます。こちらが求められる読書タイプの場合が最も意識改革が必要なパターンになります。

タイプ別の読書方法

上記の通り、読書には目的によって複数のタイプがあり、優先される読書の方法にもいくつかパターンがあります。

それぞれのタイプで優先すべき読書方法は以下の通りです。

①資格取得タイプ

概念から詳細知識まで、とにかく覚えることが求められます。

資格取得の勉強法は様々書籍やブログが存在するため私の方では割愛しますが、点を取るための最短経路が最優先事項になります。

一方、資格を業務に活かしていくためには、記憶を定着させるために繰り返し本を読み返したり、資格取得の数ヶ月後に読み直すことも効果的です。

②業務知識タイプ

概念として大枠を図として把握し、脳内に何を調べれば解決するのかインデックスを貼ることが大切です。

大枠さえ覚えてしまえば詳細は日々の業務で調べながら身につけられるので、細かい部分を覚えようと意識しすぎずに読んだ方が良いでしょう。

一方、概念の理解が重要になりますので、物事の相関関係を自分なりに図でまとめてみることがオススメです。

この際には手書きで自由に図を書きながら、自分なりにイメージしやすい図を頭の中で思い描けるレベルまで理解した方が良いです。

③自己啓発タイプ

話し方や文章の書き方も含め、決まった正解がないことがほとんどです。

こちらのタイプでは同じテーマの本を複数読んで、筆者の考え方やどういうメッセージが強いのか、自分に合う方法は何なのか判断することが大切です。

そのため、1冊1冊の読書に時間をかけずに、斜め読みでもいいので早く読み進めると良いでしょう。

そして最も重要なのが、欲張らずに自分の業務に組み込む1アクションを設定することです。

学んだことを全部やろう!完璧にやろう!と意気込んでも、毎回全てを気をつけてこなすことは不可能です。時間が経つにつれ学んだこと全てが薄れてしまい、1ヶ月後には元通り…なんてこともよくあります。

確実に実行する1アクションを決めて、意識しなくても活用できるように習慣化のルール付けをすると良いでしょう。

例えば以下のように、やることはシンプルに、でも確実にこなせるルールにしましょう。

  • 文章の書き方を学んだ場合
    顧客へ送付するメールのテンプレートを作成して、毎回そのテンプレートを活用する
  • 話し方を学んだ場合
    社内ミーティングの冒頭で必ずアイスブレイクを話す
  • 営業手法を学んだ場合
    顧客へのヒアリング項目を体系化して、そのメモを元に会話する
私が研修をする際には、終了後に受講者に必ず1アクションを書いてもらっています

私は仕事柄社内の方々へ研修を実施する機会があるのですが、受講後には必ず1アクションを考えてもらい、社内SNSへ記載してもらっています。
そして次回の研修の際にその投稿を見返してもらい、実施できたのかご自身に振り返ってもらいます。
すると、1アクションでさえ実行できない人がたくさんいるんです。
(私の研修内容がヒドいのかもしれませんが…)

研修はやらされて受ける印象が強かったり、研修を通じて行動を変えることに慣れていない人が多くいます。
読書を通じて自己啓発する際にも、多くを変えようとするのではなく、まずは1アクションを着実に身にすることから始めてみませんか?

習慣化するためには5W1Hを意識することが重要です!

5W1Hに関しては以下の記事にも書いていますので、合わせてご参照ください!

研修での活用

ここまで読んで、読書には様々なタイプがあり、それぞれで優先すべき読書のやり方が異なる点は理解できましたか?

では研修ではどうでしょうか?研修も考え方は上記と全く同じです!

研修においても①〜③それぞれの目的があり、ご自身が持ち帰るべき内容も変わってきます。

「今回の研修は業務知識タイプだから、研修を受けながら概念図を書いてみよう!」「今回の研修は自己啓発タイプだから、受講後に1アクションを考えてみよう!」など、それぞれの研修に合わせて受ける姿勢を変えると良いでしょう。

受けるべき研修は社内で指定されてしまうかもしれませんが、時間の使い方や受け方で学びの幅が変わります。

せっかく研修を受けるなら、成長につながるように活用していきましょう!

さいごに

いかがでしたでしょうか?

今回は読書・研修には様々なタイプがあり、それぞれ学ぶ方法が異なる点をご紹介しました。

特に自己啓発タイプでは、ただ知識を習得するだけでなく自分の行動を変えることが重要です。

多くを求めすぎず、今回の読書では何を変化させるのか、自分の身になる方法を考えていきましょう。

読書や研修は自己満足の道具ではなく、自身に変化をもたらす大切な要素です。

本ブログが皆さんの「1アクションの変化」になれば幸いです!

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